ここでは、妊娠中、出産後の体重増加に悩む妊婦さんに最適なダイエット法、マタニティビクスの概要とその資格について紹介します。
妊婦さんのダイエット、ストレス解消にマタニティビクスが効果あり
産婦人科や産科に勤務している看護師は、病院内で医師の指示に従って看護業務をおこなうのが基本ですが、同じ女性として、また出産経験があるのなら先輩としてアドバイスすることもあるでしょう。
妊婦または出産後の女性の悩みのひとつに、妊娠中の体重増加、産後太りなどがあります。妊娠中に体重が増えすぎてしまうと、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)になる危険性が高くなりますし、出産後は骨盤のゆがみなどからくる産後太りで、太りやすく痩せにくい体質に変わってしまうこともあります。
そのため、妊娠中、産後はダイエットをおこなうのが望ましいです。とはいっても正しい知識をもっておこなわないと母体と胎児に悪影響を及ぼす危険性がありますし、産後も身体に負担をかけ過ぎてしまうかもしれないんです。
おそらく妊娠中は、産婦人科の医師から「太りすぎだよ、お母さんは太っちゃダメ」と言われるかもしれませんが、特に細かく指導してくれることも少ないでしょう。
そんな時に、同じ女性である看護師の指導とアドバイスが必要となります。ただ、それも経験からくるアドバイスだけでは看護師も妊婦さんも不安でしょう。
妊婦さんに適した運動としてマタニティビクスがあり、その認定インストラクター資格もあるんです。インストラクターの正しい知識・技術によって妊娠周期にあわせた適切な運動方法をアドバイスができますし、資格があるというだけで妊婦さんは安心して指導を受けることができるでしょう。
マタニティビクスはダイエットに効果があるだけでなく、出産や子育てによるストレスを解消するためにも効果的です。産婦人科や産科に就職したいという看護師は、今注目されている資格ですから取得していると病院によっては就職に有利になるかもしれません。
マタニティビクス認定インストラクターになるには
1.日本マタニティフィットネス協会が主催する認定インストラクター養成講義講習会を受講
2.講義講習会受講後、2年以内に実技講習会を受講
3.認定試験に合格
<認定試験の概要>
受験資格:日本マタニティフィットネス協会主催の認定インストラクター養成講習を受講(講義・実技)
受験回数:受験期限内であれば何度でも受験可能
費用:受講料会員185,000円非会員189,000円(講習、認定試験、テキスト、DVD含む)
試験方法:筆記試験(2時間)、実技試験(1時間)
試験内容:講習中に重要ポイントを解説。最終日実技試験の方法の説明・練習、筆記試験対策
<認定インストラクター養成講習の概要>
講習 | 講習時間 | カリキュラム |
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講義講習 | 2日間 (12.5時間) |
・女性生理学、産科学 ・フィットネス基礎理論 ・マタニティフィットネス理論 ・ビデオによる学習 |
実技講習 | 4日間 (27時間) |
・エアロビックスダンス基礎 ・マタニティビクス実技 ・目的別エクササイズ ・妊婦体験ベルト ・モデルレッスンパターンと解説・習得 ・ドリルワーク ・認定試験オリエンテーション |